孤独死現場の床材・床下構造と特殊清掃の関係|床材別に解説

床材

孤独死が発生した物件の特殊清掃を業者に依頼する際、床材の種類によって作業内容・工期・費用が大きく異なることをご存知でしょうか。
フローリング・クッションフロア・カーペットなど、見た目が似ていても床下の構造は千差万別です。発見が遅れた場合、体液や血液は表面だけでなく床下の根太やコンクリートスラブにまで浸透していることも珍しくありません。
「清掃が終わった」と言われたのに臭いが残った——そのトラブルの多くは、床材・床下構造への理解が不十分な業者による施工が原因です。
MINDは特殊清掃・遺品整理の施工実績2,000件超(2008年〜)、IICRC国際資格保有。床材の違いによる汚染の広がり方・適切な処置方法を現場で判断できる技術と知識を持ち合わせています。

本記事では、不動産管理会社・家主様が特殊清掃業者を選ぶ・依頼する際に知っておくべき「床材・床下構造の基礎知識」を解説します。

【著者】MIND代表 鷹田 了
鷹田
MIND代表・鷹田

IICRC認定 TCST(特殊清掃)/FSRT(火災復旧)資格保有

特殊清掃・遺品整理の施工実績:2,000件超(2008年〜)

業歴17年(2008年〜)

目次

床材の種類によって、何がどう変わるのか

孤独死現場における特殊清掃では、床材の種類によって以下の3点が大きく変わります。

  • 作業工程(表面処理だけで済むか、床材を剥がす必要があるか)
  • 汚染の広がり範囲(床下まで浸透しているかどうか)
  • 費用と工期(解体・産廃処理が必要かどうか)

管理会社・家主様の立場で押さえておくべきポイントを、床材ごとに解説します。

特殊清掃作業に良くある床材の種類とは

孤独死現場で良く見かける床材は「フローリング」「フロアタイル(PVCフローリング)」「カーペット」「クッションフロア」「畳」となります。
当然、プロの特殊清掃員は床材の違いによる特殊清掃作業の流れの違い、作業時間や見積金額の違いなどを把握しております。

【床材別】特殊清掃の作業内容と汚染リスク

フローリング

フローリング


一般的な木製の床材です。孤独死現場でもっとも多く見られます。

汚染リスク:中〜高

発見が早い段階(超軽度)であれば、専用の消臭薬剤で体液を除去できる場合もあります。しかし、発見が遅れた場合は体液が板の継ぎ目から床下に浸透しているケースが多く、丸鋸で汚染箇所を解体・撤去する作業が必要になります。

管理会社・家主様へ:「表面を拭いただけ」では汚染が残っている可能性があります。床下まで確認できる業者かどうかが、業者選びの重要なポイントです。

フロアタイル(PVCフローリング)


接着剤不要で置くだけのタイプや、コンクリートスラブへの直貼り・根太の上へのコンパネ貼りなど、工法はさまざまです。

汚染リスク:中〜高

コンパネが汚染された場合は解体・撤去が必要です。コンクリートスラブが汚染された場合は、特殊コーティングで体液を封じ込める処置を行います。一見フローリングに見えるため、見積もり時に確認が必要です。

管理会社・家主様へ:スラブ直貼りかコンパネ貼りかで作業内容と費用が変わります。現地確認の際に業者に確認してみてください。

カーペット

カーペット
汚染リスク:高

カーペットの上で孤独死が発生した場合、体液がカーペットを通過してコンクリートスラブにまで染み込んでいることが多く、カーペットの撤去だけでは消臭が完結しません。カッターなどでカーペットを撤去した後、スラブに残った汚染も除去する必要があります。

管理会社・家主様へ:カーペットを撤去して終わりという施工は不完全です。スラブまで確認・処置する業者かどうかを確認してください。

クッションフロア(CF)


見た目がフローリング調のものが多く、フローリングと見間違えやすい床材です。コンクリートスラブに直貼りされているケースが多いです。

汚染リスク:高

カッターやPタイルスクレーパーで汚染箇所を撤去します。カーペット同様、体液がスラブに染み込んでいることが多く、スラブの処置が必要になります。

管理会社・家主様へ:「フローリング調のCF」はパッと見ではわかりにくい床材です。見積もり時に床材の種類を正確に把握している業者かどうかも、技術力の判断基準になります。

畳の上で孤独死が発生した場合、「手カギ」と呼ばれる専用道具やマイナスドライバーなどを使って畳をめくります。汚染された畳はストレッチフィルムで巻き取り、廃棄します。

汚染リスク:高

畳の下は木製の床板(根太構造)であることが多く、体液が畳を通過して床板まで汚染されているケースもあります。

管理会社・家主様へ:畳の廃棄だけでなく、畳の下の床板まで確認・処置できるかが完全消臭のカギです。

床材・床下の汚染状況、現地で無料確認します

「どの床材か分からない」「臭いが残っているか心配」という段階でもお気軽にどうぞ。

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その他の床材

  • 部屋ではなく土間の場合はコンクリートスラブが露出していることも多い
  • 古い住宅ではPタイルが使われているケースもある
  • 玄関・風呂場・キッチン・洗面台などの水回りには石材(人工大理石)が使用されていることが多い

床下構造によって汚染の広がり方はどう変わるか

孤独死現場では、発見が遅れるほど体液・血液が床材を超えて床下構造まで浸透します。床下の構造によって汚染の広がり方が異なるため、正確な見積もりと施工計画には床下の把握が不可欠です。

根太

床材

フローリングやCF、PVCフローリングの下に多い構造です。根太とフローリングの間にコンパネを挟む「捨て貼り工法」も多く見られます。

特徴:根太構造の場合、体液・血液を良く吸い込むため、汚染があまり広がらない傾向があります。ただし根太自体が汚染されていれば撤去が必要です。

パーティクルボード

パーティクルボード

フローリングやCF・PVCフローリングの下に多い構造です。根太とフローリングの間に挟む「捨て貼り工法」として使われることも多い。

特徴:体液・血液を表面に広げてしまう性質があり、汚染が広範囲に及びやすいです。汚染が確認された場合は撤去が必要になります。

コンクリートスラブ

フローリングやCF・フロアタイルの下に多い構造です。2階以上のマンションでは、防音対策のためにフローリング裏面に緩衝材(ゴムやフェルトなど)が貼られていることもあります。

特徴:フローリング剥がし後の緩衝材(ゴムやフェルトなど)も汚染されているため、これらも除去が必要です。
コンクリートスラブ自体が汚染された場合、強度の関係上コアの研磨は認められないため、MINDでは独自開発の特殊コーティングで汚染箇所の臭気を封じ込める処置を行います。

管理会社・家主様へ:スラブ汚染への対応は業者によって大きく異なります。「コーティングで封じ込める」技術を持つ業者かどうかが、完全消臭の成否を左右します。

発砲スチロール

フローリングやCF・フロアタイルの下に存在することがあります。ただし床下が発泡スチロールである確率はかなり低いです。

特徴:孤独死現場で床下が発泡スチロールだった場合、汚染された発泡スチロールを取り除く必要があります。

まとめ|床材・床下構造の把握が「完全消臭」の前提条件

孤独死現場の特殊清掃において、床材・床下構造の正確な把握は完全消臭を実現するための前提条件です。
管理会社・家主様が業者を選ぶ際のチェックポイントをまとめます。

確認ポイント理由
床材の種類を現地で正確に判断できるか床材によって作業内容・費用が変わる
床下構造まで確認・処置できるか表面処理だけでは臭いが残るリスクがある
スラブ汚染への対応技術があるかコンクリートへの浸透は特殊な処置が必要
見積もりに床下処置の内容が明記されているか曖昧な見積もりはトラブルのもと

MINDは施工実績2,000件超・IICRC国際資格保有のプロとして、現地確認(無料)から完全消臭まで一貫して対応しています。「臭いが取れるか不安」という段階でもお気軽にご相談ください。

よくある質問(FAQ)

床材の撤去が必要かどうか、事前にわかりますか?

現地確認の段階である程度判断できます。ただし、床下の汚染状況は剥がしてみなければわからないケースもあるため、MINDでは現地確認後に詳細な見積もりをご提示しています。

床材の撤去・廃棄費用は別途かかりますか?

床材の撤去・産廃処理が必要な場合は費用が発生します。現地確認の段階で見積もりに明記してお伝えします。

マンションの場合、コンクリートスラブが汚染されたらどうなりますか?

MINDでは独自の特殊コーティングで臭気を封じ込める処置を行います。スラブの研磨はマンションの規約上認められないケースがほとんどですが、コーティング処置で完全消臭を実現しています。

床材の種類がわからない場合でも相談できますか?

もちろんです。現地確認の際にMINDのスタッフが床材・床下構造を判断します。管理会社・家主様が事前に把握していなくても問題ありません。

臭いが取れるか不安な方へ——まず現地を確認します(無料)

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この記事を書いた人

2008年より遺品整理・特殊清掃の現場に立ち続けて17年。
IICRC国際資格保有・特殊清掃2,000件超の実績をもとに、
正確で信頼性の高い情報をお届けします。

『一般廃棄物収集運搬会社にて8年間の業務経験』
『IICRC認定 TCST(特殊清掃)』
『IICRC認定 FSRT(火災復旧)』
『古物商許可取得』
『業歴17年(2008年〜)』
『特殊清掃実績 2,000件超』

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