「孤独死のあとのユニットバスは交換するしかない」——そう思っていませんか?
確かにプラスチックやFRP素材は臭いやシミが浸透しやすく、技術が伴わなければ原状回復は困難です。しかし適切な清掃技術と専用薬剤を使えば、交換不要で事故前の状態に戻すことができます。
新品交換には70〜150万円の費用がかかり、相続人や家主にとって大きな負担です。一方、特殊清掃・除菌・消臭をまとめて対応すれば23〜51万円(税別)が相場で、大幅なコスト削減が可能です。
MIND代表・鷹田この記事では、年間200件超の施工実績を持つ専門家が、ユニットバスの特殊清掃で必要な具体的な作業工程・費用相場・業者選びのポイントを、不動産管理会社・家主様向けに解説します。
ユニットバスを見た際、最初に作業工程を判断する


高圧洗浄の有無
配管洗浄の有無
換気扇分解洗浄の有無
トイレ便器脱着の有無
(脂分)色素沈着のシミ抜きの有無
もちろん汚染個所や皮脂汚れはアルカリ洗浄を行い、浴室内の石鹸カスやシャンプー汚れ・水垢も洗浄します。カビが発生していなければカビ取り洗浄は省略できます。このように現場を見て判断する力が、技術力ある業者かどうかの分かれ目です。
ユニットバスの特殊清掃を行うべき作業工程とは
一般的にはユニットバスの特殊清掃では下記表のような作業工程を必要とします。
| 換気扇分解洗浄 | 天井に付いている換気扇を外して臭いを取り除く洗浄します。 |
|---|---|
| トイレ便器脱着 | 便器の下側フランジまで蛆が入り込んだり、汚染されていることが多く便器の脱着を必要とします。 |
| 配管洗浄 | 配管まで体液等が流れた場合、必ず配管洗浄が必要となります。 |
| 高圧洗浄 | エプロン内部等、手が届かない箇所は高圧洗浄を必要となります。 |
| (脂分)色素沈着のシミ抜き | ユニットバスは遺体の発見が遅い場合、色素沈着しやすく、また臭いも付着しやすいことから、色素沈着と臭いの双方を取り除く必要があります。 |
| アリカリ洗浄 | ユニットバスの汚物や皮脂汚れはアルカリ洗剤で洗浄します。 |
| 酸性洗浄(マグネシウム系) | ユニットバスの白くこびり付いた石鹸カスはマグネシウム系酸性洗剤で洗浄します。 |
| 酸性洗浄(カルシウム系) | ユニットバスの蛇口回りの水垢はカルシウム系酸性洗剤で洗浄します。 |
| カビ取り洗浄 | ユニットバスにカビが発生していた場合は、カビ取り洗浄を行います。 |
天井に付いている換気扇の分解洗浄
ユニットバスの換気扇は、メーカーや型番によって外し方の難易度が異なります。簡単にできる場合と時間がかかる場合があります。
今回の現場は難易度が低く、通常10〜15分程度で作業完了できました。換気扇の分解洗浄を省略する特殊清掃業者も存在しますが、手間を惜しまず作業することで確実に消臭できるため、省略すべきではありません。




汚染個所は定番のアルカリ洗浄


汚染個所・皮脂汚れに対しては、まずヘラなどで汚物をタオルへ除去します。その後、「ALKARI FORCE」というアルカリイオン電解水で洗浄を行います。
トイレ便器の脱着は大半が必要
便器の前にも体液がある現場では、便器の下側フランジも汚染されている可能性が高いため、便器の脱着が必要です。
作業手順は以下の通りです。
- トイレのタンクを取り外す
- 便器を取り外す




フランジは念入りに清掃する
毎回ユニットバスの特殊清掃で必ず確認すべき箇所がフランジです。非常に汚れが蓄積しやすく、ここを丁寧に清掃して臭いを取り除くことが、消臭品質を左右します。








高圧洗浄や配管洗浄も大半が必要
ユニットバスの特殊清掃では、ほとんどの現場で高圧洗浄と配管洗浄の両方が必要になります。
- 高圧洗浄:エプロン内部など手が届かない箇所を洗浄
- 配管洗浄:排水口まで体液等が流れた場合に必須




臭いもシミも取り除く清掃テクニック
ユニットバスは発見が遅いほど素材への臭い吸着が進み、シミが深く浸透します。この「臭い」と「シミ抜き」を同時に解決するのが、技術力ある特殊清掃業者に求められる最大のポイントです。








具体的には、臭いやシミが発生している箇所にティッシュペーパーを置き、特殊清掃の先進国アメリカの企業秘密の薬剤を漬け置きすることで、「臭い除去」と「シミ抜き」を同時に行います。
漬け置き作業は一晩放置する必要があるため、ユニットバスの特殊清掃は1日では終わりません。
この作業を徹底することで、臭いも色素沈着も落ち、ユニットバス交換が不要な状態に復元できます。
「費用が気になる」「どこに頼めばいい?」とお悩みの方へ
現地見積もりは無料です。まずはお気軽にご相談ください。
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トイレ便器のパテは新品を用意
フランジのパテは必ず新品を使用します。モノタロウにて税込み615円とリーズナブルです。




トイレ便器を再設置する
最初に便器を設置し、次にタンクを取り付けます。ここまで作業を進めると臭いはほとんど消えています。最後にダメ押しで除菌消臭器を設置して作業終了です。










ユニットバスの特殊清掃で見積の際に確認するべきこと
業者に見積依頼をする際は、見積書に作業品目が個別に明記されているかを必ず確認してください。それぞれが相場価格であれば、信頼できる特殊清掃業者と判断できます。
| 作業品目 | 相場価格(税別) |
|---|---|
| 換気扇の分解洗浄 | 1万∼1万5千円 |
| トイレ便器脱着 | 1万∼3万円 |
| 配管洗浄 | 1万∼3万5千円 |
| 高圧洗浄 | 1万∼2万円 |
| (脂分)色素沈着のシミ抜き | 4万∼12万円(2日または3日程度、漬け込む) |
| アリカリ洗浄 | 3万∼7万円 |
| 酸性洗浄(マグネシウム系) | |
| 酸性洗浄(カルシウム系) | |
| カビ取り洗浄 | 2万∼10万円 |
| 小計 | 13万∼39万円 |
その他、ユニットバスの清掃以外で必要な作業工程とは
ユニットバスの清掃以外にも、除菌作業・消臭作業が必要になります。オゾン発生器またはヒドロキシル発生器を平均3日間稼働させることが多いです。
| 作業品目 | 相場価格(税別) |
|---|---|
| 除菌消毒作業 | 1万∼3万円 |
| オゾン発生器またはヒドロキシル発生器の稼働 | 3万円(1日の料金)×平均3日 |
| 小計 | 10万∼12万円 |




ユニットバスの特殊清掃で行う作業工程の合計金額相場は23万∼51万円
ユニットバス交換なしで、清掃から除菌消毒、オゾン発生器またはヒドロキシル発生器の稼働まで含めた**作業金額の合計は23万〜51万円(税別)**が相場です。
新品交換費用の70〜150万円と比べると、最大で100万円以上のコスト削減が可能です。
もし見積金額が安すぎると感じたら要注意 作業工程が少ない可能性があります。少ない工程では完全消臭はできません。口約束だけは信用せず、その会社のウェブサイトで施工事例を確認しましょう。 なお、ウェブサイトの施工写真に画像モザイクが多い業者は実態が確認できません。情報を分かりやすく公開している会社を選ぶことが重要です。
よくある質問(FAQ)
まとめ|ウェブサイトの施工事例は実力を見分ける証拠
技術力のある特殊清掃業者を選ぶことは、家主様や不動産管理会社にとって本当に難しい判断です。しかし現在の特殊清掃業界では、同業他社のやり直し作業が非常に増えており、「当たり業者」と「ハズレ業者」の二極化が進んでいます。
施工実績の証拠が無い口だけの「できる」という言葉は絶対に信じてはいけません。
なぜなら、その言葉を信じたばかりに失敗した特殊清掃業者に当たったご依頼者様が非常に多いからです。
もしユニットバスでの特殊清掃をプロへ依頼しなければならない立場なら、施工実績の証拠を慎重に確認して業者を選んでいただければと思います。
この作業、どこの業者でもできると思いますか?
薬剤はライセンス保持者しか扱えません。
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